学園生活最後の一年を迎える行末在志は、どこにでもある平穏な日々を送っていた。
だが、ある日を境に、
“記憶にない場所を見せられる”謎のフラッシュバックを見るようになる。
その映像は日ごとに輪郭を強めていき、
真相を確かめるため、在志は“見せられていた場所”へと足を運ぶ。
そこにいたのは、
膝を抱え、静かに座り込む一人の少女だった。
「わたしは、ひとりじゃないと……ダメなんです」
その言葉の意味を、とりかえしのつかない事実を前にして知ることになる。
彼女は、人の存在を呑む化け物、“呑在鬼”だった。